07-12-19 ゲキシネ「朧の森に棲む鬼」/「髑髏城の七人」


 劇団新感線+、の07年初頭新橋演舞場で上演された舞台をデジタル撮影したもので、これまでの舞台中継とはまったく異なる迫力で感心する。多くのカメラを駆使して映画作りと同じようなカット割りと演出、しかも迫力あるサラウンドだ。
 内容も上出来で、休憩15分をはさんでの正味3時間の長さもまったく苦にならない。主役の染五郎がまあ熱演で。真木ようこがまた実にいかしてるのなんのって。
これがもう5作目だという。もっと早くから観ていれば良かった。いや、舞台そのものが面白い。両方観たい。

 で、来年1月公演の「IZO」のチケットがまだ売られているのかチケピに走る。S席は全て売り切れ2階席のA席券のみ各日残ってます、という。平日週の早めなら少しでもいい席があるか、と22日火曜のチケットを購入。よし、観るぞ!


08-06-23 ゲキシネ「髑髏城の七人」
 新宿バルト9で過去のゲキシネ再上映を週替わりでやっている。
今日行ってきたのは「髑髏城の七人(アオドクロ)」だ。
本編上映時間が200分もあるので、隣の追分だんごで豆大福を買っていく。追分のあんこは甘味少なめでアズキの味がよくわかる美味あんこ。おいしいよ。

 織田信長の影武者を主人公に、山田風太郎のような伝奇ロマンを展開させる劇団新感線の舞台を映像化。同内容で配役の違うものが「アカドクロ」。
 途中まで観て、はて、これは以前に観たような気がする、いや観ている。帰ってから調べたら’97年上演時のものを観ていた。’90年、’97年とこのアカアオ、計4つのヴァージョンがあった。そんなにやっていたか。
 染五郎、ラサール石井、佐藤アツヒロといった外部の役者も良かったが、新感線の粟根まこと、逆木圭一郎がいつもながら面白い。
 舞台を映像化したゲキシネは、時として舞台以上の効果を上げていて、観ていて楽しめる。上映時間が長い、というほかは文句なく楽しめる。長さも新感線の舞台を知っていれば気にならない。来週も行くか。

 デジタルサラウンドの音がすごいです。オレなんかちょっと耳がいけないのでイヤーウィスパーつけて調節しないと耳が痛い。ミュージカル仕立てでもあるので。コンサートみたいなもんだ。
 耳はねぇ、一遍悪くなるともう良くはならないんだって。20年近くヘッドホン使ってて悪くしちゃって医者にそう言われた。ある日耳鳴りがしちゃってね、あの時は頭がイカレタかと思った。それからはキホン、ヘッドホンはやめちゃった。コンサートでは片耳イヤーウィスパー。ヘッドホンで大ヴォリューム、やめた方がいいよ。後からクルよ。


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2008年07月29日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

08-07-16 新感線「五右衛門ロック」


 新宿コマで劇団新感線の夏興行を観てきた。新感線には派手な舞台が似合う。
古田新太の主役。江口洋介、松雪泰子、森山未来、それに北大路欣也という主役級で脇を固めた。川平慈英、濱田マリ、と外部からの客演多数。中島かずき作。

 秀吉に釜茹での刑にされたはずの五右衛門は生きていた。宝探しの船出をするが、嵐に遭い難破。仲間ともはぐれてしまうが、たどり着いた島で神秘の石、月生石をめぐり、島の王、反乱軍、五右衛門一派、五右衛門を追う役人、宝の石を横取りしようとする西洋の商人、多々入り乱れての大活劇譚。

 前回の公演「IZO」は新感線らしくない、笑いの少ない真面目な舞台だった。外部の脚本で、それはそれで新しい試みだったんだろうけど、普通のお芝居を観ているようで感心できなかった。
 安くはないチケット代を払って新感線を観に来てるのは、他では見られない面白さを新感線に見るからで、荒唐無稽な話を役者と演出でもって観客を強引に引っ張ってって引きづり込む、その力技を楽しみに観に来ているのであって、普通の芝居が観たいわけじゃない。
 物語をじっくり観賞させようなんていう気のさらさらないめまぐるしい展開で、歌って踊って暴れてはずして笑わかせて、気がつきゃ3時間をゆうに越える長丁場を飽きさせずに見せてしまう。これは新感線でしか味わえない面白さだ。

 派手な外部からの役者を揃えなくても充分面白いと思うけれども、江口洋介にギターを持たせたり、森山未来にタップやらせたり、松雪や北大路欣也等それぞれの役割がきちんとはまっていて、古田新太、橋本じゅん、高田聖子、粟根まことらのいつもながらの濃い~い演技の中に入ってもなんの違和感もなく楽しく観られた。
 舞台美術がいつもながら素晴らしく、後半に行くに従いさらに派手で見所のあるものになっていくのもいい。
 小島の沈没というクライマックスではサラウンドの震動がすさまじく、すごいことしやはる、って感心しちゃったけど、あれ簡単にできちゃうんだろうか?地鳴りですよ地鳴り。
 音楽はステージ左右にヘビメタ系の生バンドを配しての大サウンド。五右衛門でロックですからねぇ。ハッタリ効かせて当然。

派手で楽しくて面白い、新感線の舞台を久しぶりに生で観た。

2008年07月23日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

06-11-30 過去最高?のエリック・クラプトン

 クラプトン武道館公演。来日公演17回目になるECの、観るのはこれで10回目になるライブ。今回は思いっきりメンバーチェンジをして、若いギタリストが2人。デレク・トラックス!(現オールマンブラザーズ&デレクトラックスバンド)とドイル・ブラムホール。ベースはウィリーウィークスで、もんの凄ぇかっこいいドラムスがスティーブジョーダン!プラス、オルガンのクリス・スティントンに不明のピアノ。ア~ンド女性コーラス2人。
 スティーブガッド、アンディフェアウェザローを中心としたこれまでのバンドも大人な感じがして良かったけれど、生きのいい今回のバンドはこれまでにないクラプトンだった。とはいってもEC自体はずっといい状態で変わらず。ギターとキーボードでソロを回すから1曲1曲が長い。長いがそれぞれの個性が出ていて面白い。

 Tell The Truth, Key To The Highway, Got To Get Better In A Little Whileで始まったコンサートはまるでデレクアンドドミノス!そうか!これはDuaneの再来といわれるデレクをフィーチャーした仮想デレクアンドドミノスか!ラスト近くににやったLaylaの後半ではデレクとECの息があってないもどかしさはあったけれど、その後切れ目なしに続いたCocaineはこれまでに聴いた(レコード、CDも含む)どのヴァージョンよりも良かった!というよりこの曲はI Don’t Like, I Don’t Like, I Don’t Like~ Cocaine、大嫌いだったんだけどリズム隊の良さもあって今回のハイライトになった。凄いファンキーで途中で転調して雰囲気を変えていくところなんかゾクゾクした。

 アンコールは1曲のみだったがそのCrossroadsも良かった。ポールマッカートニイのバンドも若い黒人ドラマーに変えて凄く生きのいいサウンドになっていたけどECもそれに習ったか。

2008年07月16日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

08-05-25 W.Marsalis Plays Monk

 「ウィントン・マルサリス/ Plays Monk」を聴く。’94年録音。’99年発表。先日聴いた’02年ライブの出来が良かったのでこっちも聴いて見る気になったもの。
けれど、ここで聴ける「Green Chimneys」と’02年ライブの怒涛の演奏とでは、同じ演奏家なのかと思ってしまうくらいに演奏の質が違う。
お行儀のいい演奏で、見事に伝統芸としてのスクエアなジャズが展開される。ジャズの枠内にきちんと収まったスクエアなモンクが聴ける。これはもはや死んでしまったジャズではないか。懐古趣味としてのジャズではあっても、生きたジャズとはいえない。
スタジオとライブという違いもあるだろう、8年という月日の違いもあるだろう。それにしてもウィントン・マルサリスという天才的な技量を持つこのトランペッターのこの落差はどこから来るのだろうか?頭で考えて表現することと体で自然に反応することがまるでバラバラな印象を受けてしまう。普通ならこれを迷い、と表現するところだが、出てくる音からは迷いは感じられない。おそらく迷いはないのだろう。だからこそ聴いてるこっちの方が迷ってしまう。こいつは面白いのか面白くないのかどっちなんだ、と。

 夜中にビル・エヴァンス・トリオのリバーサイドのCDを何枚か聴く。たまに聴くたびに、いいなぁと唸ってしまう。独特の語り口、とでも言えばいいのだろうか。
そして締めにマイルスのオン・ザ・コーナーの未編集版。コンプリート・ボックスのディスク1。冒頭一音、それまで聴いていたものが全て吹っ飛んでしまう。やっぱこれだよこれ!時代遅れのジャズなんかやってられっか!とばかりにエレクトリックバンドに変身してからのマイルスはもの凄い速さで前人未到の地を踏んでいくが、スタジオものとしてはこれが頂点。何度聴いてもこんなにワクワクさせられるアルバムなんてそうあるものじゃない。てゆうか、聴けば聴くほどに凄味を増していく。オリジナルは’72年録音で’75年に初めて聴き’80年に買いなおした時までそれほど好きなアルバムではなかった。けれどもマイルス歴34年、今ではもっとも好きな1枚。
去年でたボックスの未編集版はさらにいい。’72年から’75年までのスタジオ録音を集めただけのなんの脳もないボックスではあるが、未編集のオン・ザ・コーナーはボクには震えがくるほど面白かった。

2008年07月04日 未分類 トラックバック:0 コメント:0