08-01-10 文庫本「毛沢東の私生活/リ・チスイ」上下2冊刊

毛沢東の死まで20年以上に渡って、主治医としてその傍らでこの歴史的人物の実態を見続けてきた著者による驚くべき大著である。
その内容たるや、うんざりするほどの権力争いの実態で、常に栄光か追放かどちらかしかない中国国家の一党独裁政権の内部の、共産主義の理想とはほど遠い恐怖の実態が描かれる。
いや、それ以上に毛沢東の日常生活が細かに書かれているところがこの本の一番の価値あるところで、70を過ぎてなお衰えぬ精力、その女達による主権争い、特に江青婦人の無茶ぶりが凄い。読んでいて、これが権力上層部で起こっていることなのか、どんな小さなことでも無限大に拡大解釈して相手をおとしめていく、驚きと恐怖の連続だ。
それは小さな島国で暮らす日本人にはなかなか理解できない世界だが、これが大陸という言葉も顔立ちも習慣すらも違う大きな土地で暮らす人たちの人間観で、むしろ日本の常識の方が異常なのかもしれない。お人よし日本人はこのままだと中国や欧米に飲み込まれてしまうかもしれない。大陸の老獪さは一筋縄ではいかない。
この本の著者は「私が殺されるようなことがあってもこの本は永久に生き続けるだろう」という言葉を残して発売の3ヵ月後に浴室で遺体となって発見された。
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2008年02月15日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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