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99-09-01 「悪党/ロバートB・パーカー」

スペンサー・シリーズ第24作。「約束の地」や「初秋」といった名作を残したが、ここ何作かは敵対する相手や物語そのものに精彩を欠くものが多かった。今回は充分に興味をそそる敵役の殺し屋が登場して話を盛り上げる。
 パーカーの作品の魅力はなんといっても人物の造形にあって、登場人物のそれぞれが自分だけの規範を持ってい、アクション物にありがちな現実だったら死んじゃうだろうそれっていうような行動はあまりとらない。怒りに任せて物事の適切な判断を見失う、というような設定もあまり出てこない。
 怒りが爆発してクライマックスにカタルシスが訪れる、って’60年代東映任侠映画のような世界は、それはそれで面白かったけど何作も続くと飽きられてしまう。ボクは飽きる。でも相変わらずその手の作品がすごく多い。その手の作品は、他に何か面白い要素があるとかなんかない限り、読んでいてつまらないし、こっちの胸になにも響かない。そういうのに出会ってしまうと読み終えてからの空しいこと空しいこと。オレの時間を返せーって言いたくなる。
人に復讐することや、怒りを爆発させるだけでは人間関係修復の解決にはならないし、復讐も怒りもいい結果を生まない。人と人との関係は善と悪に分けられるような簡単な構造にはなっていない。だから現実はメンド臭いんだけどさぁ。メンド臭いのにメンド臭いもの読んでられっかぁ、っていうのもアリなんだけど、メンド臭いことにそのメンド臭いことを考えるのが好きって人もいて。
人が生きているというのはどういう事なのか、パーカーの作品は常に考え続けている。
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2008年06月23日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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