05-06-28


中公新書「オレ様化する子どもたち/諏訪哲二」読了。
 教職40年の現場から書かれた学校の実態と対応策。説得力があり、なによりも頭でっかちでない人間的な視野から社会を鋭く捉えている。大変な現場の中から現実を冷静に分析し真剣に人間を扱うことについて、これほど心に残る本も珍しい。一部の教育、社会評論家に対する痛烈な批判も正鵠を得ていて、一々うなずけることばかりだ。宮台真司のようなバカが、なにもわかっていないのになんでもわかっているような口調で社会を切るのを聞いていると、オレも胸くそが悪くなる。
 人間は二元論で割り切れないし、これが正しいと言い切れる対処法など存在しない。全てがケースバイケースで、だからこそ大変なのだ。言ってることが違う、と揚げ足を取ることはできるが人によってはまるきり反対の対応をしなければならない場合もある。スパッと割り切った言い方は現場では通用しない。1つ言って10わかる人もいれば10言ってまったくわからない人もいる。自分の思い通りには人は動いてくれない。これはなにも学校生活だけじゃない。社会生活そのものがそういう形態で動いている。どうすればよいのか、忍耐と反省の中から答えは生まれてくる。これがもっともむずかしい。なかなかできません。
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2006年05月27日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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