08-05-25 W.Marsalis Plays Monk

 「ウィントン・マルサリス/ Plays Monk」を聴く。’94年録音。’99年発表。先日聴いた’02年ライブの出来が良かったのでこっちも聴いて見る気になったもの。
けれど、ここで聴ける「Green Chimneys」と’02年ライブの怒涛の演奏とでは、同じ演奏家なのかと思ってしまうくらいに演奏の質が違う。
お行儀のいい演奏で、見事に伝統芸としてのスクエアなジャズが展開される。ジャズの枠内にきちんと収まったスクエアなモンクが聴ける。これはもはや死んでしまったジャズではないか。懐古趣味としてのジャズではあっても、生きたジャズとはいえない。
スタジオとライブという違いもあるだろう、8年という月日の違いもあるだろう。それにしてもウィントン・マルサリスという天才的な技量を持つこのトランペッターのこの落差はどこから来るのだろうか?頭で考えて表現することと体で自然に反応することがまるでバラバラな印象を受けてしまう。普通ならこれを迷い、と表現するところだが、出てくる音からは迷いは感じられない。おそらく迷いはないのだろう。だからこそ聴いてるこっちの方が迷ってしまう。こいつは面白いのか面白くないのかどっちなんだ、と。

 夜中にビル・エヴァンス・トリオのリバーサイドのCDを何枚か聴く。たまに聴くたびに、いいなぁと唸ってしまう。独特の語り口、とでも言えばいいのだろうか。
そして締めにマイルスのオン・ザ・コーナーの未編集版。コンプリート・ボックスのディスク1。冒頭一音、それまで聴いていたものが全て吹っ飛んでしまう。やっぱこれだよこれ!時代遅れのジャズなんかやってられっか!とばかりにエレクトリックバンドに変身してからのマイルスはもの凄い速さで前人未到の地を踏んでいくが、スタジオものとしてはこれが頂点。何度聴いてもこんなにワクワクさせられるアルバムなんてそうあるものじゃない。てゆうか、聴けば聴くほどに凄味を増していく。オリジナルは’72年録音で’75年に初めて聴き’80年に買いなおした時までそれほど好きなアルバムではなかった。けれどもマイルス歴34年、今ではもっとも好きな1枚。
去年でたボックスの未編集版はさらにいい。’72年から’75年までのスタジオ録音を集めただけのなんの脳もないボックスではあるが、未編集のオン・ザ・コーナーはボクには震えがくるほど面白かった。
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2008年07月04日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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