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08-10-08 荒俣 /帝都


 「帝都幻談 /荒俣宏」読了。上下2冊刊
 久々の荒俣本。物語世界の構築にいよいよ磨きがかかり、実に面白く読めた。
 作家にとってもっとも大切なことは、真理の探究ではなく、真理を探究する人の姿を描くことだ。
 真実がつまらぬ結果を導くものであれば、それは作家の描くものではない。荒俣さんの描く世界はそれが徹底されている。森羅万象すべてが研究材料、興味の対象だ。
 正義とは何か、を訴えるのではなく、正義とは何かを訴える人を描くのが作家の仕事だ。
 観察者に徹すること。この2つは似ているようでまるで違う。
すべてが「無」であり、「空」である、という。作家の目的は、それを知ることではなく、そこに至る過程を描くことだ。
 だけど、それに徹しきれないのもまた作家の作家たるゆえんでもある。
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2012年12月10日 未分類 トラックバック:- コメント:-

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