’04-4-27の日記より


 久々にガツン!とくる文章に出会った。朝日新聞夕刊の文芸時評を今月から担当する事になった島田雅彦の文だ。「ささやかな希望というやつが案外人を凡庸な思考に導いてしまうのかもしれない。死刑囚のように絶望の底まで落ち込んだら、自分の意識の中に自由を見出すしかないので、否応なく創造的になるのだ」これは締めくくりの個所だ。
 芥川賞の文学としての価値のなさを批判し、近頃多い「社会との関与を拒み、自傷行為に走り、絶望を‘透明な悲しみ’といってみたりする少女文学の愛読者」をバカにする。
 文学の在り方を真正面から捉えたその一文は正鵠を得ていて、心底震えがくる。芸術の道を選ぶことは本来純粋な衝動によるもので、賞を貰ったり食えるようになることとはまったく関係がない。わかってはいても人はその事に左右される。
 ジャンプでデビューできなきゃ漫画やめるだの、3年音楽やって売れなきゃ田舎帰るだの、君達は何しにソレを始めたの?と思う。売れなくてもやれよ。他人から趣味でやってるのって言われても一生続けろよ。売れる売れないということよりも、もっともむずかしいのは最初の衝動をずっと持ち続けることだ。
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2006年05月01日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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