スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 スポンサー広告 トラックバック:- コメント:-

07-06-07 Herbie Hancock / Monster

 ‘80年作。この時期のアルバムはヴォーカルが入ったりしてリーダー・アルバムっていうよりプロデュース・アルバムといった趣きだ。この’70年代後半から’80年代前半にかけてのハービーの一連のポップ・アルバムはファンクからブラコン路線を強化していく流れで、ジャズ・ファンからは完全に無視ないしは蔑視されている。が、一歩退いてハービーのアルバムという事ではなく1枚のアルバムとして聴くと、どれも悪くない。いや、まったく良く出来たブラコン・アルバムだ。
 特にこのアルバムや次回作「Lite Me Up」は「Sunlight」以上に突き抜けている、というかこの時代の大衆音楽の王道を行く1枚といえる。曲もアレンジも実に良く出来ている。それだけに時代も感じさせるが、これほどの吹っ切れ方をしたモダン・ジャズ出身のミュージシャンは皆無といっていい。まったくすごい仕事を残したものだ。
 マイルスとは違った形で、いやマイルス以上に現在形の音楽というものを模索し続けて現在に至るハービーの姿勢には感心するほかない。
 しかし「?」もある。あんたが本当にやりたい音楽はどんなんだ?
マイルスの変貌は自身の欲求があって、今はこういう音が出したいんだ、というマイルスの本心からの音楽のように思えるが、ハービーのそれはちょっと違っているように思える。自分が本当に求めている音楽というのではなく現在の音楽状況に即した音楽を作る。内的欲求ではなく、外的状況から音楽を形作る。しかもそれが形だけに終わらず、しっかりとした内容を持った作品を作ってしまう。
 けれどもそれが音楽を芸術として愛する人たちにそっぽを向かれてしまうのは、音楽とは形ではなく芸術家の精神の発露だ、とする考えがあるからだと思える。それこそが芸術の芸術たる所以だと思うが、一方で大衆の欲求に応えるという職業音楽家としての命題もある。売れる作品を作らなければレコードを出してもらえない。しかし売れればいいというものではない。芸術家の宿命だ。
 ハービー・ハンコックという人はきっと人柄も良い人に違いない。その人柄の良さと頭の良さが優柔不断さを生み、良くも悪しくもこうした振幅の幅の広い音楽を作り続けることになってしまうのだろう。
スポンサーサイト

2007年12月23日 未分類 トラックバック:0 コメント:1

コメント

そうなんですよ。雑食性と認知されているが、この人は日本の渡辺香津美と同様、優柔不断な部分が大きい。
誰かリーダー、パートナー、強力なプロデューサーがいないとフニャフニャなものしかできない。
一見、一人で作ったように見えても、個性が強いブレーンが必ず存在する。
それは音楽と関係のない所にも波及し、同好のコミューンのメンバー優先でアルバムに起用したりする。
今では全く興味のないアーティストですよ。

2011年05月08日 URL メルメン #- 編集


コメントの投稿







管理者にだけ公開する


トラックバック

トラックバックURL
http://redmans.blog59.fc2.com/tb.php/99-ebfdda76

トップページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。